こんにちは、やまえブログです。
僕は、小学校から高校までサッカーをしていた、サッカー大好きマンです。
今回は、欧州チャンピョンズリーグ19/20シーズン、ラウンド16の1stレグ2nd レグでの戦いで、アトレティコ・マドリードが、前回大会の欧州チャンピョンズリーグで前回王者、リヴァプールに(5-4)での歴史的勝利で、ラウンド8へ進みましました。
またリヴァプールはリーグ戦負けなしであった。試合内容からしても、誰もがリヴァプールが勝つ!と思っていました。僕もアトレティコは勝てないと思っていました。
今回は、1st leg、2nd legそれぞれの試合の結果やスタメン、戦術などを分析していきたいと思います。
目次
2020年2月18日・1stレグ試合詳細 アトレティコ、ホームゲーム
アトレティコ・スタメン 4-4-2
監督:ディエゴ・シメオネ
GK 13:ヤン・オブラ
DF 24:ヴルサリコ 15:ステファン・サヴィッチ 18:フェリペ 12:ヘナン・ロディ
MF 6:コケ 5:トーマス・パーティ 8:サウール 11:トマ・ルマール→(ハーフタイムからジョレンテに交代)
FW 9:モラタ(70分、ヴィトーロに交代) 10:アンヘル・コレア(77分、ジエゴ・コスタと交代)
サブ
GK:アダン DF:ヒメネス、アダン MFエルモソ FWジョレンテ、ヴィトーロ、ジエゴコスタ
リヴァプール・スタメン 4-3-3
監督:ユルゲン・クロップ
GK 1:アリソン
DF 66:アレクサンダー・アーノルド 12:ジョー・ゴメス 4:ファン・ダイク 26:ロバートソン
MF 3:ファビーニョ 14:ヘンダーソン(80分、ミルナーと交代) 5:ワイナルドゥム
FW 11:モハメド・サラー 9:ロベルト・フィルミーノ 10:サディオ・マネ(ハーフタイムにオリギと交代)
サブ
GK:アドリアン DF:マティブ MFミルナー、チェンバレン、ケイタ FW南野、オリギ
試合結果
結果
アトレティコ・マドリード 1ー0 リヴァプール
得点者
アトレティコマドリード (4分)サウール
チーム別データ
アトレティコ | チーム | リヴァプール |
7 | シュート数 | 8 |
2 | 枠内シュート数 | 0 |
27% | ボール支配率 | 73% |
276 | パス回数 | 726 |
67% | パス成功率 | 85% |
11 | ファウル数 | 13 |
1 | イエローカード | 2 |
0 | レッドカード | 0 |
5 | オフサイド | 1 |
2 | コーナーキック | 7 |
3月11日2ndレグ試合詳細 リヴァプール、アンフィールドでのホームゲーム
リヴァプール・スタメン 4-3-3
監督:ユルゲン・クロップ
GK 1:アドリアン
DF 66:アレクサンダー・アーノルド 4:ファン・ダイク 12:ジョー・ゴメス 26:ロバートソン
MF 14:ヘンダーソン(105分にファビーニョに交代) 15:チェンバレン(82分、ミルナーに交代) 6:ワイナルドゥム(105分、オリギと交代)
FW 11:モハメド・サラー 9:フィルミーノ(113分、南野と交代) 10:サディオ・マネ
サブ
GKロナーガン DFマティブ MFファビーニョ ミルナー ララーナ FWオリギ、南野
アトレティコ・スタメン 4-4-2
監督:ディエゴ・シメオネ
GK 13:ヤン・オブラク
DF 23:トリッピアー (90分、ヴルサリコと交代)15:サヴィッチ 18:フェリペ 12:ヘナン・ロディ
MF 10アンヘル・コレア(105分、ヒメネスと交代)6:コケ 5:トーマス・パーティ 8:サウール
FW 19:ジエゴ・コスタ(56分、ジョレンテと交代) 7ジョアン・フェリックス(103分モラタと交代)
サブ
GK:アダン DFヒメネス ヴルサリコ MFジョレンテ、カラスコ、ルマール FWモラタ
試合結果
結果
リヴァプール 2ー3 アトレティコ・マドリード
1stレグ・2ndレグ トータル
リヴァプール 2ー4 アトレティコ・マドリード
得点者
リヴァプール (43分)ワイナルドゥム (94分)フィルミーノ
アトレティコ (97分)ジョレンテ (105+1分)ジョレンテ (120+1分)モラタ
チーム別データ
リヴァプール | チーム | アトレティコ |
34 | シュート数 | 10 |
11 | 枠内シュ-ト数 | 6 |
72% | ボール支配率 | 28% |
854 | パス | 363 |
83% | パス成功率 | 58% |
17 | ファウル数 | 17 |
1 | イエローカード | 2 |
0 | レッドカード | 0 |
2 | オフサイド | 4 |
16 | コーナーキック | 3 |
前回王者リヴァプールがアトレティコに負けた敗因は全部で5つ
リヴァプールが負けた敗因1:リヴァプールの決定力不足・アトレティコは少ないチャンスをものにした
ファーストレグでの試合では、両者とも、アトレティコ7本、リヴァプール8本ですが、リヴァプールの枠内シュートは0本で、8本が枠外である。また、セカンドレグでは、シュート数34本で、得点が2点であった。
それに対して、アトレティコは、決定機を決めれる、決定力が勝利へと導いた。ファーストレグでのボール支配率は、アトレティコが、27%に対して、リヴァプールは73%である。このデータから分かることは、ほぼリヴァプールがボールを保持していたことが分かる。そしてアトレティコは前半4分にコーナーキックの1チャンスを物にした。
また、セカンドレグでも支配率はリヴァプール72%、アトレティコ、28%と圧倒的にリヴァプールがボールを保持している。シュート数もリヴァプールが圧倒しているが、得点数はアオレティコの方が上だ。
アトレティコは、セカンドレグの後半、攻め続けられている中、後半ロスタイムにフリーキックのチャンスを得て、ゴールを決めました。しかしオフサイドであった。あれがオフサイドでなかったら、さよなら勝ちでアトレティコが勝利していた。
アトレティコは少ないチャンスをものにでき、決定力があったからこそ勝てた。
リヴァプールが負けた敗因2:アトレティコの堅い守備からのカウンター
アトレティコのシメオネ監督のフォーメーションは、4-4-2のフラットである。守備時はコンパクトに引いて、守備をするのがアトレティコの守備である。
攻撃は、守備で奪ったボールを、相手が前線に残っているのを狙って、カウンターで攻める。
今回のベスト8での試合では、ほとんどリヴァプールがボールを保持し、守備も安定していた。そのため、アトレティコも無理に攻撃ができなかった。
しかし、中央がとにかく堅く、裏のケアがしっかりしていて、リヴァプールのボールポゼッションも、外回しになり、クロスからのシュートしか狙えなかった。シュートはたくさん打てているが、決定機を作らない、シメオネの戦術は勝利へと導いた。
リヴァプールが負けた敗因3:アリソン不在
リヴァプールの正ゴールキーパー、身長191センチ、背番号1番のアリソンが、怪我のため、離脱していた。アリソンは、前回大会のリーグ戦では2位、チャンピョンズリーグで、優勝へと導いたゴールキーパーである。また、ブラジル代表の正ゴールキーパーでもある。リヴァプールに移籍したのは、2018年で、ゴールキーパー歴代1位となる、6250ユーロの移籍金で加入した。
そんなアリソンは、大事なチャンピョンズリーグベスト16で不在であった。
そこで、リヴァプールのサブである、アドリアンをスタメンで起用した。アドリアンは、セカンドレグの延長戦で、2-1でリードをしていた時に、自陣からのパスミスで、ジョレンテに同点弾をやられてしまった。アリソンなら、リスクを負わずに処理していたと思う。とはいえ、アドリアンはアリソンがいきなり怪我で離脱し、試合事態の経験も少なかった。今回のミスを次に生かして欲しいですね。
リヴァプールが負けた敗因4:ジョレンテが化け物
マルコス・ジョレンテは、1995年生まれの25歳である。ジョレンテは元々レアルマドリード所属で、2019年6月20日にアトレティコへと、5年契約を結んだ。身長183センチ、右利きでミッドフィルダーの選手である。
セカンドレグに、シメオネ監督は、後半56分にジエゴ・コスタと交代し、ジョレンテを投入。シメオネ監督の読みが当たりました。
ジョレンテは延長前半の97分にアドリアンのパスミスから、ジョアンフェリックスからのパスをペナルティーエリア外から、2タッチ目でシュートを狙いゴール。
ファーストタッチの置き場所が見事だった。さらに延長前半アディショナルタイム、アトレティコの自陣でのボールカットから、カウンター。モラタが運びジョレンテへパス。そこから1人交わし、シュートでゴール。さらに、延長後半アディショナルタイムに、ジョレンテが中央でボールを持ち、モラタにスルーパス。モラタがドリブルで運びシュートを放ちゴール。
リヴァプールが負けた敗因5:アトレティコはとにかく粘り強くリスクを背負わない
アトレティコマドリードはの守備はとにかく粘り強く、リスクを背負いません。
シメオネ監督は、4-4-2で攻撃時に、両サイドハーフをと、両サイドバックを無理に上がらせません。無理に上がってしまうと、中盤や、サイドにスペースを与えてしまいます。そのため、常に4-4-2の陣形を保ち、スペースを与えません。
また、攻撃の時に歩ゼッションではなく、カウンターで仕掛けます。このときに、すぐに縦パスするのではなく、いったんサイドにボールを預けて、FWにパスを出します。
この理由として、縦パスをすると、相手にインターセプトされたときにピンチになります。そのため横パスをし、サイドで失ってもピンチになるリスクはありません。
アトレティコの主な得点源として、カウンター、セットプレーです。この2つでシュートまで持ち込めなかったらゴールは生まれません。ですがその分守備でのリスクが減ります。
逆に自分たちがボールを保持する方がリスクになってしまいます。そのため、攻撃は手数をかけずに攻めます。相手にボールを持たせた方が、より安全で、相手にすきができた所を狙います。
相手にボールを持たせて、ゲーム運びをする。これがシメオネの戦術である。
これを90分間、あるいは120分間、粘り強く戦いぬきます。
その結果、相手の攻めのパターンは限られてきます。クロスで合わせるか、ロングシュート。これを決められない限りはアトレティコは失点しません。攻撃では、数少ないチャンス、決定機をものにできる。これこそが、前回王者リヴァプールに勝てた理由の1つである。
また、この試合のアトレティコの選手たちは、審判にカードをもらっても、無駄な抗議はしませんでした。また、相手選手に、あおられたり、悪質なファールをもらっても、熱くなることは一切なかったです。
これもシメオネ監督に指導されている事だと思います。無駄な抗議をしている間にリスタートでやられたり、相手に熱くなって、暴言を吐いたり、悪質なプレーでカードをもらっていては、それこそがリスクになります。このことも含めての、歴史的勝利だと思います。
ベスト8の試合が非常に楽しみです!